椿名神社太々神楽保存会   
  継承してきた行事と特色    
     当、神楽は「いわと神楽」といって、神話を題材にして構成されており、36座
  から成っている。 神に奉納するための神代神楽とは異なり五穀豊穣や商売繁盛を
  願う狂舞(里神楽)を組み合わせた庶民性のある調和のとれた舞と成っているのが
  特徴である。 笛、大太鼓、小太鼓の音色に合わせて厳粛に舞う黙劇になっている。
  舞子は各演目の各々の命(みこと)の面をつけ、御幣、矛、剣、鈴など持って舞う。
  演目は、天狗の一人舞、鞨鼓の二人舞、白狐の二人舞等々がある。
    毎年椿名神社春の例祭4月3日と、秋の例祭11月23日の年2回に五穀豊穣や
  自然災害が起きぬように奉納している。   
       
  ◆起源と沿革    
     椿名神社太々神楽は、高崎市上小塙町の烏子稲荷神社所属の岩戸神楽から伝
  承されたものである。 
   資料によると大正3年の冬に烏子稲荷神社の神楽師が農家に泊まりながら教え
  に来てくれたとのことである。権田地域の10人程の青年が、神楽師の元で指導
  を受けていた。大正5年に椿名神社に神楽殿が新築され大正6年に烏子稲荷神社
  の神楽師が奉納の舞を行ったと記されている。
    なお、椿名神社は延喜式神名帳に載っており、当初は権田字行前にあったが、
  戦国時代に兵火により焼失し、江戸初期の文禄年間(1592〜95)に現在の
  地に再建された。
    昭和45年(1970)に椿名神社太々神楽保存会が設立された。
    椿名神社の太々神楽は、平成28年(2016)100周年を迎えた。  
       
   
       
  ◆継承活動の経緯と状況     
    春と秋の例祭奉納2ヶ月前より、毎週土曜日に定期的に練習 を行っている。
    また、例祭以外でも、各記念イベントや高崎市の神楽の集い、福祉センター
  慰問なども積極的に参加している。 
       
  椿名神社例祭     
    春の例祭  4月 3日    
    秋の例祭 11月23日    
       
 
   
  椿名神社太々神楽保存会    
     設  立 昭和45年(1970)   
     代表者 中澤 孝夫  
   椿名神社所在地    
     〒370-3401
   群馬県高崎市倉渕町権田
   
   所蔵資料    
     古文書等(神楽誌、当保存会所蔵)   
       
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